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2022.08.02

全国初!清掃工場の溶融スラグが肥料本登録 「SKケイカル」共同記者会見

 6月2日、静岡市、日鉄エンジニアリング㈱、静岡大学、本会の4者は、静岡市役所静岡庁舎で共同記者会見を開き、「SKケイカル」が肥料本登録されたことを発表しました。会見には、静岡市の田辺信宏市長、日鉄エンジニアリングの鈴木隆取締役、静岡大学の森田明雄理事副学長、本会の石川和弘常務理事が出席しました。  「SKケイカル」は、静岡市葵区の西ヶ谷清掃工場のごみ処理過程で生成された廃棄物「溶融スラグ」を原料とし、平成29年に肥料仮登録され、令和元年に本会で20キロ袋入での取扱を開始しました。可溶性ケイ酸25%、アルカリ分30%、く溶性苦土1%を含み、現在、県内5JAで活用されています。本資材は、水稲において茎が太く丈夫になる効果が確認され、気象災害などに強くなることで収穫量の増加につながります。昨年度には、浜松市で「SKケイカル」を使った酒米の栽培を行い、同市の「花の舞酒造㈱」が原料として清酒の商品化を行いました(本誌令和3年6月号に掲載)。  会見で、田辺静岡市長は「静岡市発の一般廃棄物の肥料化の流れが全国へ拡大し、循環型社会の形成に多大な貢献をもたらすことを期待する」と話し、本会石川常務は「肥料価格が高騰する中、既存品に比べ2割程度安くなるとみており、組合員の皆さんのコスト低減に寄与したい。水稲や花きでの試験を行い、高品質な県産農産物の生産と農家組合員の所得向上に努めたい」と話しました。